HOME > 書籍紹介(洋書)

とくに洋書は,日本国内では入手が難しいものや,入手までに日数を必要とするものも集めております。
当オフィスでは本の貸し出し業務は行っておりませんが,実際に当オフィスまで足を運んで頂く事で,どなたでもこれらの本をご覧頂くことは可能です(要予約)。くわしくは,お問い合わせください
とくに古生物イラストレーターの皆様,メディア関係の方々にご活用いただければと存じます。

おすすめ本(洋書)

古生物全般

特定の分類群に限定しない良書を紹介します。

Visions of a Vanished World

本書で扱われているのは、フンスリュック・スレートの化石です。ドイツにある、デボン紀の化石産地から。デボン紀前期の海洋動物を克明に記録しています。黒灰色の母岩に“埋め込まれたように”見える黄金の(黄鉄鉱化された)化石が特徴です。本書は、そんなフンスリュックスレートの化石写真集です。フルカラーで掲載される80点超の標本はどれも一級品。とくに表紙にも掲載されているシストイドや甲殻類、ヒトデ、板皮魚類のページは惚れ惚れします。畳の上にゴロンと横になりながら、「エヘヘ」と悦に浸ってページをめくるのに最適な本。難しいことは考えず、写真集を「見る」ことを純粋に楽しめると思います。洋書ですが、英語はそれほど難しくはありませんし、何よりも写真がすばらしいので、英語を読まなくても十分堪能できます。

2012年刊行。ハードカバー。Amazon.co.jpで新品3,876円。Amazon.comでは,$29.32。いずれも2013年8月22日調べ。

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp

A SEA WITHOUT FISH

数少ない“オルドビス紀の古生物本”です。オルドビス紀を代表する化石産地の一つ,アメリカはオハイオ州のシンシナティから産出する化石がよくまとめられた1冊になります。地理,地質,研究史もよくまとまっています。動物の分類群ごとに章わけされており,藻類,海綿・サンゴ・クラゲ,コケムシ,腕足類,軟体動物,節足動物,棘皮動物,筆石・コノドント,生痕化石など盛りだくさんな内容です。とくにオルドビス紀の代表的な古生物である頭足類(軟体動物)と三葉虫(節足動物)には,多くのページが割かれています,図版も多く,用語集もつき,索引も充実。「資料集」としても非常に使い勝手の良い1冊となっています。「オルドビス紀の情報」は決して多いとはいえないなかで,貴重な存在です。おすすめします。

2009年刊行。ハードカバー。Amazon.co.jpで新品3,381円。Amazon.comでは,$30,12。いずれも2012年11月23日調べ。

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp


FOSSIL ECOSYSTEMS OF NORTH AMERICA

書籍紹介(和書)で紹介している『世界の化石遺産』の姉妹本です。ただし,こちらは北アメリカに特化した内容ですので,邦訳はのぞめません。The Gunflint Chert,Mistaken Point,The Burgess Shale,Beecher's Trilobite Bed,The Bertie Waterlime,Gilboa,Mazon Creek,The Chinle Group,The Morrison Formation,The Hell Creek Formation,Florissant,Dominicam Amber,Rancho La Breaの合計14のラガシュテッテン(例外的に保存の良い化石産地)が収録されています。このうち,バージェス頁岩(The Burgess Shale),メゾンクリーク(Mazon Creek),モリソン層(The Morrison Formation),バルトの琥珀(Dominicam Amber),ランチョ・ラ・ブレラ(Rancho La Brea)の5産地は『世界の化石遺産』と重複していますが,残りの9産地だけでも購入の価値はあると思います。図版が多く,地図や柱状図などの情報が充実。こうした産地の基本情報をさらうのに役立ちます。

2008年刊行。ペーパーバック。Amazon.co.jpで新品3,710円。Amazon.comでは,$34,02。いずれも2012年6月22日調べ。

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp


The Fossil Fauna of Mazon Creek


本書は,アメリカ,シカゴ郊外にある「メゾンクリーク化石群」の,唯一ともいっても良いカタログです。正式な書名は『Richardsson's Guide to The Fossil Fauna of Mazon Creek』というもので,通称「リチャードソンガイド」とよばれています。
メゾンクリーク動物群は,古生代石炭紀のものです。「ノジュール」とよばれる岩塊の中に,きわめて良質な化石を残すことで知られています。植物の葉や茎などのほか,通常では化石に残ることのない軟体性の動物も化石として残されています。その中には,「ふにゃふにゃ動物」の代名詞,クラゲの仲間もいるくらいです。ほかにも,各種昆虫をはじめとする節足動物や,シーラカンスの仲間,奇天烈動物ターリーモンスターの化石が発見されています。
本書は,そうしたメゾンクリークの化石を網羅した1冊。フィールドの説明や古環境の解説なども入っていますが,何といっても化石の写真と,その復元画が掲載されているのは大変重宝します。1997年に刊行されたもので,すでに入手は難しくなっている希少本です。しかし,メゾンクリーク化石群の資料という直球の役割はもとより,石炭紀の生物たちを知るためにも,手元においておきたい1冊であるといえるでしょう。

1997年の刊行で絶版。ハードカバー。Amazon.co.jpで中古で18.470円〜。Amazon.comでは,中古で$129.99〜。いずれも2012年3月18日調べ。なお,この時点で新品の販売も確認した。

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp

MESSEL


「メッセル」,あるいは「メッセル・ピット」,あるいは「グルーベ・メッセル」という名で知られる化石産地がドイツにあります。新生代古第三紀始新世の,およそ5000万年前のものとされています。恐竜絶滅から1500万年ほど経過した時代のものです。ウマやコウモリをはじめ,ワニやカメ,ヘビ,魚,鳥類,昆虫,そして植物化石……など,多種多様な化石が,それはそれはすばらしい保存状態で発見されています。当時の生物相を知る情報の一つとして,とても重要視されており,1995年にはユネスコの世界遺産に登録されました。さて,本書『MESSEL』は,このメッセルの化石産地の図録となっています。メッセルで産出したきわめて良質な化石の写真が多数収録されており,ページをめくるたびに思わずため息が出るほどです。カラー写真多数。必要に応じて,動物の復元画や骨格図なども掲載されているので,英語の本文を読まなくても飽きることはありません(^^ 。惜しむらくは絶版ということで,私も数年前に中古本として,やっと入手することができました。現在では,そのころよりも価格が高騰しています。『メッセルの化石図譜』として,一般書としてほとんど唯一無二の存在といえるだけに,価格の件は頭を悩ませます。

1992年の刊行で絶版。ハードカバー。Amazon.co.jpで中古で101.732円〜。Amazon.comでは,中古で$350〜。いずれも2012年1月10日調べ。なお,本書は英語版とドイツ語版がある。上記のデータはいずれも英語版である。

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp

三葉虫もの

三葉虫ファンにオススメの書籍を紹介します。

TRILOBITES


洋書で,比較的入手しやすい三葉虫の専門書といえば,まずこの1冊をおすすめします。足の構造,複眼のしくみ,防御姿勢(エンロール)などの基本情報がしっかりと記されています。そして何よりも,本書は230枚におよぶ図版が圧巻。刊行から年月が経っているため,情報の更新が必要なものもあります。しかし,めったに見られない希少種なども収録されており,この1冊は三葉虫を語る上ではまず欠かせません。カンブリア紀から石炭紀まで,全三葉虫グループにわたってまんべんなく収録されており,産地もモロッコ,アメリカ,チェコなどにわたります。

Amazon.co.jpでは,ハードカバー版は1993年に刊行で絶版。ペーパーバック版は1995年刊行で3,283円。Amazon.comでは,ペーパーバック版は,$31.68。

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp

Systeme Silurien du centre de la Boheme


入手がきわめて難しいものの,三葉虫研究の歴史的な名著を紹介します。本書は,チェコの19世紀の古生物学者,ヨアヒム・バランデが著した1冊の復刻版。文章はフランス語で書かれているので,英語がかろうじてわかる私にとっては,簡単には読むことのできない書物です(苦笑)。でも大丈夫。この本は図版と種名がわかれば,それだけで楽しめます。バランデは,チェコの,とくにボヘミア地方の三葉虫の研究者として知られる人物で,この本にはもはや芸術とさえいえるような,三葉虫各種の細密画が多数掲載されています。ときにイラストは写真よりも表現力が勝ります。本書の細密画も,写真以上にその三葉虫の特徴を伝えてくれるでしょう。チェコの三葉虫産地は,現在では枯渇しているといわれ,三葉虫化石の入手の機会そのものが限定的です。さらにその資料となると入手が難しく,この本は非常に貴重な存在といえます。初版は1852年に刊行され,復刻版は2002年に出ました。書名は「ボヘミア地方中心部のシルル系」という意味です。なお,バランデの時代には,古生代の最も古い時代が「シルル紀」としてまとめられていました。本書にはカンブリア紀の三葉虫も収録されています。

日本での入手ルートはきわめて限定的。ふぉっしるでは,別冊とともに2冊1組の販売で,42,000円(税込)。

ご購入はこちら↓
ふぉっしる

Treatise on Invertebrate Paleontology, Part O:
Arthropoda1 Trilobita, Revised


アメリカ地質学会が発行する無脊椎動物学の教科書の1冊。第2版が刊行された2004年段階のものであるものの,三葉虫に関する基本情報がこれでもか,と盛りこまれています。たとえば,サイズや形についてであったり,体のしくみについてであったり,進化史であったり。基本情報を調べるときに,まず本書のページをめくることは多いです。図版も多く,英語がさして得意でないという方にも十分お楽しみいただけるのではないかと思います。三葉虫各論は,2グループのみを掲載。アグノスタス類とレドリキア類という,カンブリア紀初期の三葉虫について,盛りこまれています。たった2グループだけですが,それでも150ページ以上割かれているというところが,三葉虫というグループの広大さを感じます。総数500ページオーバー。価格もそれなりにしますが,その価値のある1冊といえます。

初版は1997年,第2版は2004年刊行。Amazon.co.jpでは,新品27,086円〜,中古品22,306円〜。Amazon.comで,新品$185.00〜,中古品$167.84〜。Amazon.co.jpでも,Amazon.comでも書影に使われているのは間違いなく本書だが,製品データのページ数が異なるので,要確認。なお,以上のデータは2012年4月22日調べ。

ご購入はこちら↓
Amazon.co.jp

そのほかの節足動物

三葉虫以外の節足動物に関する洋書を紹介します。基本的に図版が多いので,英語が苦手でも大丈夫^^

Treatise on Invertebrate Paleontology, Part P: Arthropoda 2


「ウミサソリ」という生物がかつていました。その名の通り,現生のサソリとよく似た形態の持ち主で,今からおよそ4億4000万年前〜4億2000万年前に栄えた節足動物です。大きな物では2メートル級のものもいたとされます。当オフィスでも,トップページの古生物スライドショーの中に登場します。当時はまだ魚類がアゴをもたず,体も大きくなかったため,このウミサソリが海洋世界の頂点にいたとみられています。ハサミのついた触手,遊泳に適したパドル状の足など,機能美あふれる姿をしているのですが,いかんせん,日本語で読める資料は少ないのです。そこで登場するのが本書。この「Treatise 〜」は,アメリカ地質学会が発行する無脊椎動物学の教科書シリーズで,本書はその1冊です。ウミサソリのほか,アグラスピス類やウミグモ類などについても言及されています。三葉虫と比較すると圧倒的に資料が少ないこれらの動物にとって,貴重な資料といえると思います。

1955年刊行。入手の機会は限定的で,新品はAmazon.co.jpで14,520円〜(2012年1月4日調べ)。Amazon.comでは,中古で$42(2012年1月10日調べ)

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp


そのほかの無脊椎動物

節足動物以外の無脊椎動物に関する書籍を紹介します。この分野も,和書にはない良書がたっぷり。

The Rise of Animals

洋の東西を問わず,恐竜以外の古生物書物は不足気味というのが現実ですが,世界には「エディアカラ生物群」に焦点を当てたすごい本があるものです。それが本書。
 エディアカラ群は,およそ5億8000万年前の先カンブリア時代最末期(エディアカラ紀)に出現した生物群で,現在の生物との関連性は依然として議論のものです。しかし,その化石は世界各地から発見されており,さまざまな研究が展開されています。本書の中核をなすのは,そんな世界各地の産地別データ。ニューファウンドランド,南アフリカ,オーストラリア,ロシア(白海),ウクライナ,シベリア,ウラル山脈,カナダなどの産地ごとに詳細な情報が掲載されています。巻末には,エディアカラ生物のABC順図鑑もあり,まさに「The エディアカラ本」といえる1冊です。

2008年刊行。Amazon.co.jpで6,536円(2012年10月4日調べ)。Amazon.comでは,$40.13(2012年10月4日調べ)

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp

FOSSIL CRINOIDS

「ウミユリ(Crinoids)」といえば,古生代の世界には欠かせない海洋動物です。現生種もいます。しかし,やはり「ウミユリ」といえば古生代でしょう。古生代の海をイラスト化するときなどは,まず欠かすことのできない“名脇役”といえます。知名度も高く,そして欠かすことのできない古生物でありながら,実は信頼に足る資料というのが,(一般で)手に入るものとしてはなかなかありません。そこで,本書。まず構成が素晴らしいです。Trenton Group,Cincinnati Group,Gotland,Rochester Shaleなどと産地ごとに情報が綺麗にまとめられています。写真,図版が多く,生態復元(いわゆるシーンイラストに近いもの)も収録されており,いろいろな意味で重宝する1冊です。ウミユリに興味をもたれた方であれば,たとえ英語が苦手でも,図版をみているだけでウキウキしてくるでしょう。実際,私も楽しんでいます。あんなウミユリ,こんなウミユリ。ウミユリがこんな楽しい生き物だなって……。

ハードカバー版は1999年刊行。ペーパーバック版は2002年刊行。Amazon.co.jpで8,301円〜(2012年4月3日調べ)。Amazon.comでは,中古で$83.54(2012年4月3日調べ)

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp


恐竜

恐竜に関する洋書を紹介します。基本的に図版が多いので,英語が苦手でも大丈夫^^

DINOSAUR ART

「世界最高峰のイラストレーターたちが描いた恐竜たちをみたい」。そんな方へのおすすめは,本書『DINOSAUR ART』。収録されている画家のみなさまは次の方々。Julius Csotonyi,GregoryS. Paul,Mauricio Antón,Douglas Henderson,Todd MarShall,Jphn Sibbick,Luis Rey,John Conway,Robert Nicholls,Raúl Martín。その作品は,恐竜が好きな方であれば「あ,このイラスト見たことがある!」というものばかりです。動きがあり,迫力があり,画家さんごとに独特のタッチがあり。恐竜がメインですが,絶滅哺乳類や海棲爬虫類なども収録されています。

2012年刊行。ハードカバー。Amazon.co.jpで2,586円。Amazon.comでは,$20.94(2012年9月27日調べ)

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp

The Princeton Field Guide to Dinosaurs

「恐竜の骨格をみたい!,調べたい!」という方におすすめの1冊。本書は,恐竜の骨格図で名の知られたグレゴリーポール氏の作品集です。メジャーな恐竜から,コアな恐竜まで,さまざまな恐竜の骨格図,筋肉図,復元図が用意されています。さらに,体長や体重などのデータも網羅され,一般目線でみたときには申し分のない1冊となっています。コアな恐竜ファンの方から,お仕事で恐竜に関係する方まで,みなさんにおすすめの本です。2010年の刊行と比較的新しく,しかもハードカバー。そして,320ページというずっしりとくる厚さ。で,あるにも関わらず,比較的安価というところがありがたい。恐竜好きの方は,ぜひ,お手元にどうぞ。

2010年刊行。ハードカバー。Amazon.co.jpで2,689円。Amazon.comでは,$23.10(2012年3月18日調べ)

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp


そのほかの脊椎動物

恐竜以外でも,図版が多く,楽しめる洋書はたくさんあります。資料としても一級品。そんな本を紹介します。

NEW
Vertebrate Palaeontology

研究者の間で「Benton」(著者名)と呼ばれる、古脊椎動物学の教科書存在です。脊椎動物の化石について、基礎から最新事情まで幅広く詳しく紹介されています。図版多め。本書の性質上、骨格図がとくに多いこともポイントでしょう。英語も丁寧書かれているので、比較的読みやすい1冊と言えると思います。何よりも「教科書的存在」なので、脊椎動物の化石について情報を集めようと思ったら、まずは開く1冊とも言えます。本書は第4版。アップデートの間隔は比較的短めです。ハードカバー版とペーパーバック版がありますが、これほどの短期間で新版が出るのであれば、個人的にはペーパーバックで良いかな、と

2014年刊行。ペーパーバック版。Amazon.co.jpで7422円。Amazon.comでは$69.97(2016年1月22日調べ)

ご購入はこちら↓

< Amazon.co.jp

Archaeopteryx

ARCHAEOPTERYX、つまり「始祖鳥」の本です。一冊丸ごと、まさに「始祖鳥本」。本書の見どころを1点あげるとすれば、やはり「5. The Archaeopteryx specimens」でしょう。ロンドン標本、ベルリン標本、マックスベルク標本、ハールレム標本、アイヒシュテット標本、ゾルンホーフェン標本、ミュンヘン標本、第8標本、第9標本、サーモポリス標本の標本画像が、大きく、美しく掲載されています。もちろんフルカラー。必要に応じて拡大写真などもあり、英語が苦手な方でも、始祖鳥の魅力を堪能していただけることでしょう。(実際、私も疲れた時に「眺める」1冊でもあります。ほわー、と見ているだけで癒されます)。資料的な視点では、この章の最後にこうした標本の比較一覧の表があるのが助けられます。古生物ファンとして、やはり記念碑的な始祖鳥に関しては、ぜひ、この本を手元に置いておきたいところ。

2009年刊行。ハードカバー。Amazon.co.jpで5737円。Amazon.comでは中古で$60.47〜(2013年4月5日調べ)

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp

The Big Cats and their fossil relatives

ネコに関する進化が凝縮された本。下で紹介している『DOG:Their Fossil Relatives and Evolutionary History』とあわせて手元においておきたい1冊です。骨格、生態復元ともに図が豊富で、ページをめくればそこに1枚は掲載されているというつくりです(実際には文字だけのページもありますが)。本書では、化石種を含むさまざまなネコ類が掲載されており、なかにはサーベルタイガーの牙の使い方なども図解されています。資料としての充実度は、『DOG:Their Fossil Relatives and Evolutionary History』にはおよばないものの、索引もしっかりと整備されているのでネコの化石種情報を整理するのには役立つでしょう。ただし、刊行時期がいささか古いという点にはご注意ください。

2000年刊行。ペーパーバック(ハードカバー版は1997年刊行)。Amazon.co.jpで2421円。Amazon.comでは,$22.09(2013年1月13日調べ)

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp

DOGS:Their Fossil Relatives and Evolutionary History

イヌの進化にまつわる情報が凝縮された1冊。イラストが豊富で,進化の歴史のなかで登場した古今東西のイヌの姿が復元されています。イヌ類の祖先をたどっていくと,ネコ類との共通祖先である,およそ5000万年前の「ミアキス」というイタチに似た動物にたどり着きます。本書では,この「ミアキス」をスタートとして,さまざまなイヌ類が登場します。イヌ類がどのように世界に分布を広げていったのか,骨学的な特徴は何なのかなど,イヌ類全般の情報も網羅。APPENDIXには,イヌ類の系統図や,主要用語の英英辞典的なものもついています。「人類最良の友」と言われるイヌの歴史を追いかけるのに最適の本です。

2010年刊行。ペーパーバック(ハードカバー版は2008年刊行)。Amazon.co.jpで1697円。Amazon.comでは,$16.64(2012年8月1日調べ)

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp

The Rise of Fishes


この本には,およそ魚類の進化を語る上で必要とされる各種の情報が,化石,復元画などと一緒に掲載されています。魚類の進化がギュッと凝縮された一冊です。とくに化石の写真は一級品が多く,その写真を追いかけるだけでも,魚類の進化を視覚的に楽しむ事ができるでしょう。「これぞ」という種に関しては,図解イラストも掲載されています。たとえば,“最も初期の魚類”の一つであるハイコウイクチスに関しては,ひれの形から肛門の位置まではっきりと図解されています。最終章となる第13章では,魚類から陸上四足動物への進化が詳細にまとめられています。もちろんこちらも図版付。その前章の,歯と鰭をテーマにした第12章と一緒に読むと,いわゆる「上陸への進化」を視覚的にも追いかけることが可能です。

2010年刊行。ハードカバー。Amazon.co.jpで4,566円。Amazon.comでは,$52.29(2012年5月31日調べ)

ご購入はこちら↓

Amazon.co.jp






地質学や古生物学の楽しさを伝えたい
そんな活動を行っています
代表 土屋 健
サイエンスライター




※当オフィス設立までの略歴です。



※執筆活動を中心に幅広く行なっております。



※お気軽にお問い合わせください。




※Amazonで購入可能なもののみ紹介










※古生物学や地質学に興味をおもちの同志の方へ